台湾一周ツーリング 旅日記

台湾一周バイクツーリング【24日目:9月17日】

2017年12月19日  

 

 

緑島二日目

 
どうでもいい話ではあるが、緑島ではTVのチャンネルが台湾本土よりかなり少ない。
本土は100チャンネル近くあって(場所にもよるが)最初は驚いた。
映画専門、スポーツ専門、ニュース専門チャンネルはもちろん、日本の番組ばっかりやってるチャンネルもある。
深夜になると、20年位前の日本のプロレスばっかりやってるチャンネルがあって笑った。

今夜は別の宿になるので、引越しをしなければならない。
何時でもいいと言ってたので、チェックインの時間を気にしなくていいのは楽だ。
Y氏の気胸(らしきもの)の状態はと言えば、あまり深く潜ると痛い程度だという事。
そんなに深く潜る必要ないので、恐らく大丈夫だろう。

宿の引越し前に島を一周してこようと思う。
ほんとは日の出を見るつもりだったのだが、明け方はかなり曇っていたので諦め二度寝した。
起きると曇もすっかりなくなっていた。

7:30に緑島一周撮影ツーリングに出発。
島1周たったの19kmなので気軽に1周できる。
メインの小さい町を抜けると小さな空港がある。
セスナのような小さい飛行機で台東に行けるようだ。
今度はそれに乗りたい。





車もバイクも1台も走っておらず、まるで貸切のような緑島の道を走る。
海の青、島の緑、共にとても美しい。
山(というか丘)の上から海が見渡せる。
ほんとに水がきれいだ。
島の道はワインディングになっていて、バイク乗りにとってはいい感じの道。
ペースを上げていくと、まるでマン島のレースのようだ。
海沿いの岩をぶちぬいた道が直角になっていたので、そこを「緑島シケイン」と名づけた。


緑島シケイン

有名な緑島監獄など写真を撮りながら1周して約40分だった。
写真を撮らなければ30分切りは可能だろう。
景色もいいし走っていて面白い。
しかし舗装が悪いのと、バイクの状態がひどすぎてバイクが跳ねまくるのでちょっと怖い。
コーナーのたびにバイクが跳ねて車体のどこかを擦っている。
昨日も軽く1周したので、これでもう島を2周してしまった。

10時位に漁民活動中心ホテルをチェックアウトする。
今日は土曜日なので、船が到着するたびにかなりの人が降りてくる。
島の人口がどんどん増えていく。
まだ午前中だが昨日宿代を前払いした民宿「阿利民宿」へ。
民宿には声をかけたが誰もいなかったので、言われた通り勝手に鍵をとってチェックインした。

阿利民宿にチェックイン後、もう一仕事あった。
レンタルバイクの返却。
1日しか借りていないので、本当は延長するつもりだったが、バイクの状態がひどすぎるので違う店で借りなおす事にする。
もっと状態のいいレンタルバイクも町で結構見かける。
海山機車行にバイクを返却し、免許翻訳文を返してもらう。
そこからちょっと離れた場所にある微風汽機車で借りる事にする。
同じ1日300元。
バイクの状態が昨日の店よりぜんぜんいい。
パスポートのデポジットが必要だったのがマイナスポイントか。
借りるのは1台のみにしておいた。

港には続々と観光客が到着する。
ガソリンスタンドがすごい行列。
9月でこんなんだから、ハイシーズンの8月はとんでもない人出だろう。

今日もさっそく海へ行く。
民宿から一番近い柴口浮潜區に行ってみる。
昨日とは違う場所。
海パンで海に入っていく我々は、台湾人観光客の注目を集める。
まるで珍しいものでも見るかのように見られる。
彼らはアクティビティ以外で海にほとんど入らない。もしくはダイバー。
海パンで海に入っている人が一人もいない。
なんで?自分らから見たら、こんな綺麗な海に入らないほうが珍しい。
後に台湾人の友達に聞いたのだが、台湾人は水泳ができない人が多いのだそうだ。
そもそも学校にプールがなく水泳の授業もないそうだ(ネット情報では最近変わりつつあるらしいが)。

ここも水はとても綺麗。
しかし波がちょっと高い。
何度か波に飲まれてちょっと危ない。
それでも何とかシュノーケリングをするが、昨日の所ほど魚がいない。
しばらく泳ぎ、魚もいないし危ないので昨日のポイントに移動する。
昨日の石郎浮潜區へ行く。
さっきの所より、ここの方が町に近いので海に人が多い。
もちろん皆、膝までつかる程度だが。

本当に珊瑚がすばらしい。
Y氏は自分とは違い泳ぎの達人なので、何時間でも泳いでいられる。
潜りも5m位楽々潜る。
肺が完調ならもっと潜る。
もちろん自分はそんな事できない。
魚がたくさんいるので、餌をまけばよってくるんじゃない、と考え、コンビニでベビースターを買ってきた。
商品名が漢字で書いてある。
で、撒いてみる。するとすごい数の魚が集まってくる。
ベビースターの効果は絶大で魚が恐ろしい程集まってくる。
ちなみにチキン味と、エビチリ味で魚の集まりに違いはなかった。

食べておいしい(らしい)変な形の魚、ヤガラや、青いブダイっぽいやつや、ディズニーアニメで有名になったやつまでいる。
ベビースターの餌付けで調子に乗った自分は、コンビニでサキイカ購入。
手から食べてくれるか挑戦。
黒い魚(スズメダイ)は、かなりのチャレンジャーで手にも寄ってくる。
なんと手からも食べた。
スズメダイ以外は警戒して手には寄ってこない。


近くで台湾人グループがシュノーケリングのアクティビティに興じていた。
救命胴衣とウェットスーツを着込み、紐で繋がった浮き輪に皆が入って、インストラクターがそれを引っ張っている。
その集団に近寄ってみる。
このシュノーケリングアクティビティのシステム詳細をY氏が確認。
浮き輪を引っ張っているインストラクターが、先頭でパンくずを大量に撒き、集まってきた魚を見せるというシステムだった。
やってる事は自分らがやってる事と同じだった。
大量にパンくずを大量に撒くので、魚も大量に寄ってくる。
もしかして、そのせいで魚がここにたくさんいるのかもしれない。
いや、もしかしなくてもそうだろう。


たまにスキューバの集団も来る。
Y氏、シュノーケリング集団のそばで潜ったり、水中写真を撮ったりアピールするが、皆必死なようで、Y氏に興味を示す人なし。
泳いでいたら単独で潜っていたダイバーに呼び止められた。
なんだ?と思ったら、「バルブを開けてくれないか」と言われた。
ダイビングをやった事がないのでわからないが、背中にあるバルブには手が届かないようだ。
そんなの素人(しかも見ず知らずの他人)の自分にやらせていいわけ?。
後でこの人が無事に海から上がってくるのを見てホッとした。

腹が減ったのでコンビニへ買出し。
今日はバイクを1台しか借りなかったので、どちらかが買出しに行く事になる。
Y氏はコンビニホットドッグを希望。
セブンイレブン、ファミマのどっちにもある。
今まで自分は買い方がわからなかったが、Y氏はしょっちゅう食べていたそうだ。
店内にウィンナーが乗っている機械があり、常にクルクル回って温められている。
この機械のそばに、パンと箱、袋、ケチャップ等が置いてある。
自分でホットドッグの状態にして、箱か袋に入れてレジに持っていく。
ウィンナーだけ買う事も可能。
Y氏に少し味見させてもらったが、ウィンナーがフニャフニャとやわらかいので、あまりおいしくない。
ウィンナーはパリッとしてた方がおいしいと思うのだが。
同じくどこのコンビニにもある台湾定番のもの。
茶葉蛋(チャーイエダン)というゆで卵。
台湾のコンビニ店内は香辛料の香りが充満しているのだが、これの匂い。
でも食べてみると癖のない素直な味でおいしい。

石郎のポイントに戻り、二人でバイクを停めてる所でビールを飲みながら飯を食べる。
最高である。
夕方くらいからシュノーケリングツアーの人々が激増してきた。
シュノーケリングのアクティビティは、いったいいくらなんだろう。
安全を考えれば、こういうのに参加するのが安心なんだろうが。
どこかのネット情報で、緑島は潮流も早いので必ずシュノーケリングツアー等に参加して下さい、とか見たが、Y氏の地元の海(神奈川県西部)の方が、よっぽど怖い。

かなり水中動画を撮影した。
もっと動画を撮りたかったのだが、SDカードの容量の問題で満足いくまで撮れなかった。
しかし今回の旅ではバイクの時も、このデジカメwith水中ハウジングのおかげで雨でも心配する事なく写真撮れたし、かなり役立った。
海がそんなに好きではないと言っていた自分も、緑島をすっかり気に入って、今日も1日ほとんど海。
最初は緑島に来ない事も考えていたが、本当に来て良かったと思う。
まさに楽園。

緑島は車が極端に少ない。
しかし観光客のレンタルバイクは多く、これが危ない。
ノロノロ集団、車線無視、急停止、急な進路変更と傍若無人な感じ。
もちろん全員ノーヘル。
いつか事故起こると思ってたら、石朗の前で事故ってた。
自爆事故で自分で路肩に突っ込んでいた。
女の子を後ろに乗せてるのによそ見(?)して転倒。
女の子は膝から流血。

ツーリング時ですでに真っ黒に日焼けしていたのに、この二日でさらに日焼け。
自分はもともと色白なので、10年以上の付き合いのY氏曰く、こんなに黒い自分を見たのは初めてだと笑う。

本日もヘトヘトなので夕食はコンビニですます。
緑島ではコンビニ以外の物を食べてないが、夕方にはヘトヘトになり店に行く気力がない。
コンビニで弁当、ビールを買って宿で食べる。

ここで台湾で気になった事。「池上飯包」。
バイクで走っている時やバスに乗っている時など良く見かけた名前。
チェーン店の名前かとも思ったが、すべての店が違う作りでチェーン店っぽくない。
何かの料理の名前なのかと思っていた。
気になったので、現地にいる時にIPHONEで調べてみた。
池上とは台東にある米どころの地名の名前。
日本でいったら魚沼みたいな感じか。
そこで生まれた池上飯包。
元々はバナナの皮のような大きな葉っぱでご飯やおかずを包んだものだったそうだ。
今では池上米を使った弁当の事を池上飯包というようだ。

台湾に来た時から思っていたが、台湾は米がうまい。
米好きの自分とY氏ともにそう思うほどうまい。
池上のブランド米でなくても、十分にうまいのだ。
屋台などでよくあるなんとか飯とか、炒飯のうまさは、米がうまい事も大きいと思う。
中国に行った時は米のまずさに閉口したので、台湾に来る前は覚悟していたのだが、うまくて驚いた。
今回の旅では、まずい米を食った記憶がない。
この池上弁当も、ご飯のおいしさはなかなかだった。

台湾で残念だった事がある。
星がまったく見えない事。
来る前は南の島なので、日本では見えない星などが見えるのでは?と期待していたが、それどころか星自体がほとんど見えない。
台北は大都市なのでもちろんだが、最南端の墾丁や、この緑島でも同じ。
神奈川で見える星の数と大差ない。
おそらく大気汚染のせいだと思う。
台湾の大気汚染はかなり深刻だと思う。
 

台湾一周バイクツーリング【25日目:9月18日】へ続く

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