再び最南端の町へ
本日で旅も21日目。
最南端の町、2度目の墾丁に行く。
今度はバイクではなく、バスだ。
新源大旅館のオーナーに教えてもらった、墾丁に一番早くつくという中南客運のバスに乗る。
約2時間半で着くらしい。
夜22:00過ぎにチェックインしたので高雄での思い出がうまかったチャーハンのみ。
結局二度目の高雄の町も、ほとんどスルーという事になった。
バイクで来た一度目は大雨だったし。
墾丁までの運賃308元(約800円)。
7:30に墾丁行きのバスが到着。
バスに乗ると、台湾の道の悪さを改めて痛感する。
バイクで走っていた時も走りづらかったが、バスでも強烈に跳ねる。
舗装悪すぎ。
Y氏の様子が澎湖くらいからおかしい。
気分が沈んでいるのか、ほとんどしゃべらない。
疲れがたまったのか、それともホームシックなのか。
二人の会話もほとんどなく、バスも席を離れて座っている。
それは車内がガラガラだからなのかもしれないが。
ここ2、3日会話らしい会話はない。
バイクでは走行禁止なので走れなかった高速道路を通過。
長距離バスなのに、路線バス並みの頻繁さで停留所がある。
前にある路線図を見ると、数え切れないほどの停留所。
地元の人は、路線バスとしても使っているようだった。
1時間ほど走ると、ガソリンスタンドでトイレ休憩。
運ちゃんは弁当を買っていた。
9:50 2時間20分で墾丁に到着。
墾丁派出所で下車。
墾丁派出所は墾丁大通りの真ん中辺り。
天気はいまいちだった。
墾丁は2回目の来訪なので慣れたものだ。
どこに何があるのか、ほとんど把握している。
レンタルバイク屋も結構あるので、澎湖(ポンフー)のように苦労する事もないだろう。
予想通り1件目でレンタルOK。
1日450元(当時レートで1200円)。
ここでもパスポートのデポジットは必要だった。
墾丁のレンタルバイク屋は結構立派な所が多い。
レンタルバイクで手続きをしていると、いきなりの大雨。
しばらく様子を見ていたが、雨は止みそうにない。
仕方なくバイク屋を出発。
近くのガソリンスタンドで給油をし、近所のマックへ避難。
知っている人も多いと思うが、台湾のレンタルバイクはガソリンが空っぽの状態で貸し出す。
Y氏との別れ
天気が最悪なのも手伝ってか、Y氏さらにテンション沈んだ感じ。
マックでもほぼ会話なし。
ここで自分が提案する。
ここで一旦二人別れ単独行動にして、台北で合流しようと。
この後の予定としては、東側に抜け緑島に行く予定だったのだが、元々それほど海に興味がない自分は、もう海はいいかな、と思っていたので、緑島はパスしてもいいかと思っていた。
それともう一つの理由としては、このまま一緒に行動していると、いつか争いや、仲たがいになりそうだったから。
9月19日の16時に台北駅北三口で待ち合わせ。
21日帰国なので、余裕を持って二日前とした。
Y氏も同意し墾丁のマクドナルドで二人別れる。
Y氏は旅立って行った。
自分はしばらくマックにいて、雨が小降りになった頃出発。
大荷物を背負ったままなので、今夜の宿を確保しないと。
色々探すのも面倒なので、前に泊まった大園山キャンプ場へ行く。
しばらくすると雨は止んだので、キャンプ場で洗濯をする。
借りたバイクは初のSYM。
今まではKYMCOかYAMAHAだった。
雨は止んだが、天気が良くない。
天気が悪いのに、わざわざバイクで走る事もないだろう。
キャンプ場でボーっとして過ごす。
日本と台湾の国旗をザックにくくりつけて走っていたが、いい感じに旗がぼろくなってきた。
明日は隣の恒春(ハンチュン)にでも行こうかな。
前回来た時は、かなり急ぎ足で見て回ったので、ゆっくり見てみたい。
墾丁の町へ散歩。
とは言っても行き先は例の設備のすごいセブンイレブンだったりする。
なんと、ここのセブンイレブンにはTVもある。
セブンイレブン、観光案内所、スターバックスが一緒に入ってる建物。
椅子もテーブルもあるし、なんて快適。
(ちなみにだが、2015年に墾丁に行った時にはそのセブンイレブンは建物ごと取り壊され、レストランになってしまっていた。)
明日はどっちだ?
そこで今後の予定を考える。
とりあえず明日は墾丁に連泊の方向で考え、それから後の話だ。
緑島に行くか、もしくは緑島には行かないで東側を北上するか、もしくは来た道を戻り、高雄観光しつつ台北に戻るか。選択肢はこの3つだ。
高雄には2回も行ったのに、ろくに見ていないので行きたい気持ちもあるが、来た道を戻るっていうのはなんとなく嫌な感じ。
緑島行くというのも、そんなに海に興味ないし・・・。
すると残るは東側を北上するルート。
その方向で考えるが、台東方面にここから公共機関でどうやって行くのか、さっぱりわからない。
墾丁に電車はないので、バスになるのだが、どこで乗るのか?。
そうだ、ここは観光案内所のまん前だった。
観光案内所のお姉さんに、どうやって台東に行くか聞いてみる。
すると「ここから台東には行けない」と言われる。
そんなバカな。
詳しく聞くと、台東に行くには一度墾丁の北にある「枋寮(ファンリャオ)」という町までバスで戻り、そこから電車で行くのが一番早いとの事。
墾丁から直接台東に行く手段はないそうだ。
まさに陸の孤島だ。
枋寮にはどうやって行くのか詳しく聞いてみると、バス停で、高雄行きと書いてあるバスが来たら手を振れば止まってくれ、切符は運転手から直接買えるとの事。
これで台東への行き方がわかった。
案内所のお姉さんありがとう。
とりあえず今日はダラダラと過ごすつもりなので、セブンイレブンの前でビールを飲んだり、TVを見たりしていた。
台湾でのセブンイレブン利用率が異常に高い(特に墾丁で)。
ここならWIFLY使ってIPHONEでネットもできる。
一人になったし、特にやる事もないので時間のたつのが遅い。
まあこういう何もする事のない時間も悪くない。
外こもりスレスレという気もするが。
台湾最南端のセブンイレブン船帆石前店にも行ってみる。
セブンイレブン巡りのようになってきた。
セブンイレブン船帆石前店の前のベンチで海を見ながらビールも格別。
夕方になったので、早々にキャンプ場に戻る。
自分以外には初老の夫婦のみ。
台湾スタイルのバカでかいテント。
興味ない人には台湾人が使ってるテントと、自分のテントは同じように見えると思うが、自分のテントはニッピンという山岳用品店のテントで、50000円位する。
Y氏のもサイズが違うだけで同じメーカー。
コンパクトに収納できるし、耐久性もあり、風速2、30m位であれば余裕で耐える。
N-LAYER5050という透湿素材なのでテント内が結露しにくく、ドライエッケンという方式でポールを固定するので、1、2分で設営可能。
ニッピンのHPでは、「地上の1/3程度の酸素環境での極限状況でも設てられる」と書いてあったりする。
もちろんそんな所へ行く予定はない。
暇だったのでY氏の事が少し心配になり、バイクで周辺のキャンプ場を見て回ったのだが、どこにもいなかった。
彼の事だからどこか宿に泊まったのかもしれない。
夜はセブンイレブンの弁当。
新国民弁当。55元(150円で安くてうまいので、台湾滞在中何回も食べた。)
降ったり止んだりしていた雨も夜にはほとんど止んでいた。
明日の天気はどうだろうか。
明日の晴天を祈りつつテントで眠りについた。
夜中、何かの音で目覚める。
雨の音だった。しかも大雨。
テントの扉をメッシュ(網戸みたいな)のままにしていたので、テント内が大変な事になっている。
雨で室内がびしょびしょ。
IPHONEなどは幸いにもテントの奥にあったので無事。
やばい位の大雨。
浸水しそうなので、大雨の中張ってなかったフライシートを張る。
ペグも打ってなかったので、もたもたしていたらずぶ濡れになった。
なんとか雨対策をして、再び眠りについた。