台湾一周ツーリング 旅日記

台湾一周バイクツーリング【2日目:8月26日】

2017年11月2日  

 

WIFLY開通!

朝6:00頃起床し、近所のでかいホテルの無料無線LANを使い、WIFI接続。
その状態でSKYPEに接続し、SKYPE OUTでソフトバンクのサポートセンターへ電話。
音声が多少途切れる事はあるが、問題なく会話可能。昨日の現地SMSが受信できない件を話す。担当者は、「ネットワークの「3Gをオンにする」をオフにしてから、強制再起動してみてほしい」との事。
するとなんと現地キャリアを拾った。数十秒でSMS受信し、WIFLYの最後のパスワード認証完了。
これでやっとWIFLYでのWIFIが可能になった。
他の人のブログなどの情報では、こんなに苦労してなかったのに。
最近IPHONEの調子が悪い事が関係してるのかもしれない。
WIFLYのWifiを選択し接続すると、自動でログイン画面が立ち上がり、WIFLYのカード裏面のUSER IDとPASSWORDを入力し「登入」を押すと接続完了。
台北市内だと、結構な場所で使用できるようだ。

さっき路上でソフトバンクに電話している時、旅行者らしき日本人に声をかけられた。
自分の着ていた自作の「謝謝台湾」Tシャツはどこに売ってるのか?と。
売ってるなら自分も買いたいとの事。自作である事を話し残念がっていた。
ちなみにこのTシャツに対するリアクションで、この旅行中で一番大きいリアクションだったかもしれない。

台湾一周出発!

 
レンタルバイク屋は朝8:30開店。
なんだかんだでホテルをチェックアウトしてバイク屋に着いたのは9時。
日本でいうなら町の自転車屋並みに小さい店。
レンタル屋は、どこもこの程度の規模の店。
出発間にバイクの説明をうける。
鍵の操作の説明と、ガソリンは95(オクタン価)を入れるようにとの事。
借りたKYMCOがメットインだったのは、かなり助かった。
結構な量の荷物が入る。
後にわかるが、メットインじゃない台湾のスクーターはほとんどないっぽいが。

いよいよ出発なのだが、初台湾走行が恐ろしく、なかなか出発できない。
ご存知のようにバイクの数が普通じゃない。
ご存じではない方はYoutubeで「台湾 ラッシュ」などのワードで検索してみてください。笑ってしまうような光景が見れます。
ラッシュのピーク時間は過ぎてるが、それでもバイクが多すぎる。
バイク屋の兄ちゃんは、「大丈夫、大丈夫」と笑っている。
交通が切れた時を見計らってなんとか出発。
とりあえず1キロほど先の林森北路の交差点にあるというガソリンスタンドで給油。台湾のレンタルバイクのガソリンはほぼからっぽなので、借りたらすぐにガソリンを入れる必要がある。すぐにガソリンスタンドは見つかり、給油。そして最後の出発前確認。ザックに日本と台湾の国旗装着。いよいよ本格的に走り出す。

借りたバイクのインプレを。
125ccだけあって(4ストだが)意外にスピードは出る。
限界まで引っ張れば110キロ位まで出た。
そこまで速度を出すと壊れそうなエンジン音になるが。
出だしの加速がとろいが、中速から結構加速する。
最近の日本のスクーターはまったくしらないが、昔のTACTみたいな加速をする。
ブレーキは後ろブレーキがほとんどきかない。
フロントがまあまあきくので問題はないが。

台湾交通インプレ。
台湾は右側通行なので日本とは逆。
初の海外での走行、しかも右側通行なので、最初はやはりとまどったが、右側通行は15分も走れば慣れた。
車の動きはまったく問題ない。
アジアにありがちな無茶な運転をする車はあまりいない。
むしろ日本の方が車が危ないかも。
バイクの数が多すぎるので、車はバイクに気を使ってる感じがする。
バイクの数がハンパじゃないのは、ご存知の通りだが、そのバイクも意外と運転は荒くはない。
信号待ちでフル加速する人は、ごく少ない。
自分が一番フル加速してる感じ。
運転は荒くはないのだが、いかんせん数が多すぎるので、それぞれが減速、加速、進路変更、すり抜けしてるので、前方に集中しないと突っ込みそうになる。
後方確認なぞしている人は皆無。
基本的に後ろが避けなければならない感じ。
突っ込んだ方が悪くなりそうな雰囲気だ。
また走行中に横道や歩道などから出てくるバイクは、まったく確認しないで本線に飛び出してくるので、こちらが避ける必要あり。
こっちが100キロ位で走ってても、構わず左右確認なしで車線に出てくる。
こちらも突っ込んだ方が悪くなりそうな雰囲気。
車もその傾向があるが、バイクよりは確認している模様。
対向車線の左折車(日本でいう右折車)は、結構強引に左折してくる。
田舎に行けば行くほどバイクの交通ルールはあってないような物になる。
ノーヘル、逆走、信号無視、3人、4人乗りは当たり前。
現地の人にとってはまさに自転車なのだろう。

台北市内の大きい交差点はほぼ二段階左折になっている。
日本でも原付の二段階右折というのがあるのだが、もはや有名無実になっていて、誰もやっていない。
しかし台湾はきっちり二段階左折。
初の二段階左折は結構緊張。
待機場所も広いので、慣れればなんて事ないが。

バイクレーンはかなりありがたい存在。
一番右端の車線がバイク専用レーンになっている。
車が入れないように、路肩みたいに仕切られている場合も多い。
台湾のメインの道路にはほぼあると思う。
台北市内は交通量が多すぎて、あまりバイクレーンが意味をなしていないが、台北を出れば交通量は激減。
バイクレーンをトコトコ走っていればかなり安全。
ただ東側の国道一部区間でバイクレーンがなく、しかも狭い道後に死ぬ思いをした・・(後述するが、地元でも危ないという所だそうです)

半帽で長距離は初体験なのだが、せめてシールドがあったほうがよかった。
雨、虫、風圧など顔面むき出しと比較にならないだろう。
ザックの重さ(約13キロ)についてはバイクのシートに重さをかける感じで乗れば、まったく問題なかった。
燃費についてはまったく計算していないが、おおよそリッター30~40キロと思われる。
満タンで4リッター弱。
100キロ以上は余裕で走れる。
毎回ガソリン入れるのは、100元(当時レートで270円)程度となった。

それとよく言われる台湾の大気汚染。
バイク乗りは、80%くらいマスク着用している。
台湾到着当初はそれほど気にならなかった。
しかし一日バイクで走ると、日本でのツーリングと比較にならない位排気ガスで顔は真っ黒になる。
結構やばいレベルの大気汚染。
後にバイク用のマスクを購入するが、一度使うと手放せなくなる。

台北市内から出られない?

本日の目的地は台中。
台中に向けてを走り出すが、なかなか台北市内から出られない。
まず地図がダメだった。
どのページにどこが載ってるのか非常にわかりずらい。
しかも詳細地図が主要部しか載っておらず、使い物にならない。
台湾地図大全…400元(役1000円)もしたのに・・・。
道路の案内板も日本に比べると不親切。
とんでもない先を示してたり、省道(日本の国道)の番号が出てたり出てなかったり。
先の地名や、先の省道まで把握していればわかるのだろうが。
道行く人に聞いたりもするが、結局言葉が理解不能だったりする。
ここで大活躍したのがCASIOプロトレック(腕時計)の方位磁石機能。
地図を見るのを諦め、とにかく南西、もしくは西を目指していく。
これで台北に戻ってしまう事は避けられる。
そのうち海沿いの道に出る事を期待して。
1.2時間かけ、なんとか市内を抜け目的の海沿いの道に出られた。

ここまでで気になった事の一つに舗装の悪さがある。
でっぱったマンホールみたいなのが道に結構ある。
その舗装の処理の悪さから、バイクには結構苦痛。
マンホール通過の度に、激しく跳ねる。
地元のバイクもマンホールを避けながら走ってたりする。
自分達も避けたりもしていたが、結構な数があるので避けても避けてもきりがない感じ。

新竹のデパートでトイレ休憩。たしかそごうだった気がするが、忘れた。
ここでトイレ休憩した以外は昼飯も食べず走り続ける。
ツーリングなんて実際そんなもんだけど。走ってると止まりたくなくなる。
市内にはアホのように多いコンビニも、新竹市以降ほとんど見かけなくなった。台北から4時間以上走行し軽く力尽きる。目に入った田舎の商店といった店へピットイン。後にY氏曰く、ここで飲んだジュース(普通のパックのジュース)は感動する位うまかったとの事。二人ともそれほど疲れ切っていた。

休憩した便利商店

30分位休憩してから出発。
バイクの性能的に80km/h巡航くらいは軽くできるが、かなり疲れる。
その為60~70km/h位で巡航。
なので1時間に進める距離はせいぜい30~40キロ位。

台湾でがっかりした事の一つに「檳榔ガール」がある。
檳榔ガールとは、道路沿いなどにある檳榔(日本では麻薬指定の木の実)や、たばこ、飲み物を売っている売店の店員の事。
中国語では「檳榔西施」という。
非常にセクシーな恰好をしていると評判なのだ。
しかしながら別料金で特別なサービスがあるかというと、そういう事は一切なし。
見るだけでいいので結構期待していたのだが、全然だった。
確かにまれに若くてかわいい子もいるようだが、ほとんどが結構いい歳じゃない?という感じの方々だった。
噂の過激な格好の子もほとんどいなかった。(たまにいましたが)。
そもそもこちらは走行しているので、見えるのは一瞬。
店を見つけたら急ブレーキで徐行でもしないとよく見えない。
この時点で自分的には檳榔ガールはどうでもよくなっていた。

台中市内に入った時には夜になっていた。
しかも結構な交通量で運転が疲れる。
台北とはだいぶ雰囲気が違う。
他人を気にしない性質なのか我々をガン無視だった台北と比べ、ここでは日本国旗つけたザックをガン見する人もいる。
信号待ちで何度か声もかけられた。
「JAPAN COOL」とか、「還島(台湾一周)するの?」とか。

台中到着

20時近くに台中駅前着。
「野宿、キャンプ」はこの旅のテーマでもあるが、とてもじゃないが野宿する気分じゃない。
二人とも慣れない海外の道でクタクタで倒れそうである。
日中の強烈な日差しでかなり日焼けし疲労も倍になっている。
駅前にある安宿「春富飯店」に空室あるか確認。
空き部屋あり、ツインで980元(約2700円)との事。
台湾のホテルは部屋単位の料金なので、一人あたま480元(約1400円)。
ここに即決め。
部屋はそれほど不潔ではない。ぼろいけど。
台中駅前は結構さびれており、すでに店なども閉まっている所がほとんど。
仕方ないので、スーパーでフルーツ等を買ってきて食べた。
マンゴー、ドラゴンフルーツ、パイナップルなど購入。


宿泊した安宿内

地方(台中)のWIFLYについて。
台北は市内全域で接続可能であったが、台中でもセブンイレブン前であれば問題なく接続可能だった(WIFLYがセブンイレブンと提携している)
以降、「ネットするならセブンイレブン」が合言葉となる。台湾でセブンイレブンを探すのは何を探すよりも簡単。

本日の走行距離:195km
 

台湾一周バイクツーリング【3日目:8月27日】へ続く

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